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令和6年度 第2回 安全教育部会研修会報告

日時:令和6年8月20日(火)13:30〜16:30
場所:ALSOK東日本ガードセンター
内容:ALSOK東日本ガードセンター視察研修
   1:ALSOKの仕事について
   2:自身の心肺蘇生が適正であるかを、機械を使って確認
   3:さすまた講習会
   4:女性向け防犯セミナー

    千葉市教育研究会安全教育部会 千葉県教育研究会安全教育部会 共催

1 ALSOKの仕事について

ALSOK東日本ガードセンターがどのような仕事をしているかをガードセンターの社員の様子を見ながら、仕事の内容について説明をしていただいた。警察署にある通信指令室のような部署があり、管轄している待機場所に司令を送っていたり、異常箇所の電話対応等を行っていたりした。

2 適切な心肺蘇生法について

ALSOK社員に適切な心肺蘇生法についてご教授していただいた。
各学校で、水泳学習の前に心肺蘇生法を学んでいるが、今回の研修会で改めてポイントを押さえることができた。
胸骨圧迫は、自分の体重を落とし込む
      腕は曲げない
      強く、速く、絶え間なく
      手首付近の付け根で押すように

研修では、圧迫位置、圧迫回数、速さなどが適切であるかを採点できる機械を使い、自分の胸骨圧迫の質について見直すことができた。特に、手のひら全体で圧迫するのではなく、手首付け根付近を上手に活用して、ピンポイントで押していくといったことは、意識する必要があると理解した。

3 さすまた講習会

さすまたは、警察官が来るまでの時間8分30秒、不審者の動きを押さえるための道具である。これまで学校現場でさすまたの使い方について学んだことはなかったので、今回の研修会は、先生方にとって価値の高いものとなった。

(1)さすまたの持ち方

持ち歩く際は、真ん中より下を持って、持ち手の部分を脇の下に入れる。先が重たいので、先が水平にしてしまうと、バランスが取りにくくなり、動きが鈍くなってしまう。

(2)構え方

先を相手の顔面に向ける。

(3)不審者の押さえ方

① 袈裟押さえ
② 胴押さえ
③ 脚押さえ

(4)不審者との安全な間合い

相手から8歩

4 女性向け防犯セミナー

女性の狙われやすい場所や、狙われやすい時間帯などについて確認するとともに、自分が犯罪に巻き込まれそうになったときの、護身術などについて理解を深めた。また、被害に遭いそうになった場合の回避方法、時間稼ぎ方法について理解を深めた。

(1)手首をつかまれたとき

自分の手をパーの状態にして、自分の顔のあたりまで思い切り引き寄せる。

(2)後ろから抱きつかれたとき

背筋を伸ばしたまま姿勢を低くし、思い切り両手を広げて立ち上がる。

女性被害に遭わないための、必要なこと
隙を作らず、周囲を警戒する
危険を感じたら逃げる
身を守るための逃げ道を作る

5 振り返り

今回の研修は、実践的であり、学校現場では習得できないものが多くあった。
例えば、各学校で行われている救命救急の研修では、自分の心肺蘇生が、実際に効果があるかについてはわかっていなかった。今回の研修で、いかにピンポイントで圧迫していくことが大切なのかに気付くことができた。さすまたの扱い方や、護身術についても実践的に学ぶことができた。
安全教育の目標として掲げている、「実践的に理解する」を実現するためには、自身で実践することが一番効果のあると考える。今後も安全教育部会では、このような実践的でかつ、実際的な研修を重ねていき、多くの先生方に推進していきたい。